最近多いのが不動車再生作業です。
不動期間や保管状況によって様々な状態の車両が入庫します。
予算の都合でエンジンがかかるようにしてから徐々にやっていきます、
という方が多いので部品交換を妥協せざる負えない場合も・・・
今回入庫のXV250もクラッチが錆びて張り付いていました、
さすがに換えないと・・・。
点検を含めて不良箇所のメンテナンスを実施。
2ストの要、オイルポンプからの漏れが発覚、
ヤマハのこのタイプだと部品流用が可能なので修理となります。
さすがに25年も経つとゴム系部品はカチカチです(笑)
車検でお預かりのCB750。
個人売買で御購入、以前のオーナーが自分でメンテナンスをしていたとのことで
一度しっかり診てくださいとのこと。
整備履歴がわからない場合は一度リセットするつもりで
しっかりやりましょう。
外観からはフォークオイルの漏れが気になります、
至急部品の手配をします。
さすが世界のホンダ、
翌日やってくるのは頼もしいです(笑)
「走行中、エンジンが止まってからかかりません。あとキックが軽くなりました。」
状況的にはかなり大事な感じです。
とりあえず原因をさぐりつつバラしていきます。
バルブクリアランスが異常に大きいのでバルブに問題があることが判明、
シリンダーヘッドを外すと・・・あらまぁ、、、
バルブに何か挟まってます。
エンジンからの音が気になるとのことで入庫したXLR125R、
何度も試乗してみたのですが、オーナーさんの言われる音が
特定できず・・・
ご相談のうえ今回の試乗で気になった箇所を
修理することになりました。
カムシャフト周りとクラッチ周りの異音、
いずれも不動状態が長く、油膜切れ状態で始動した際に
起こりやすい箇所です。
画像はクラッチハウジングのセンターカラーとレリーズベアリング。
クラッチ周りの異音の定番とともにフリクションディスクも交換、
ケーブルも新品にしてスムーズなタッチが得られました。
カムシャフト周りはベアリング交換とロッカーシャフトのすり合わせで対処、
静かなエンジンになりました。
BMW R100GSがオイル交換で入庫です。
このころまでのRシリーズは乗り味も独特で結構好きです(笑)
フラットツインエンジンは2バルブOHVのほうが馴染みがありますけど
4バルブOHC、インジェクションと、洗練されていっても
あのフィーリングは面白いです。
でも一番スゴイと思うのは車体周りの進化!
テレスコフォークからパラレバーへ移行しましたが
新しくなればなるほど乗りやすくなっていってます。
シャフトドライブのトルクリアクションも気にならないくらい
抑えられていて、メーカーの姿勢が伝わります。
けどやっぱり新しいのは高値です~。
リペイントで入庫中のBuell M2サイクロン。
画像は強制ラムエアシステムでおなじみの
ジェットボックスの中身です。
構造は単純ですが開発に苦労したであろう箇所も・・・
「効果あるの?」
とか言われますが、
「付けて乗ったもん勝ち!」
だと思います。
ただでさえ楽しいBuellがもっと楽しくなります!
HSCさんの宣伝ではありませんよ(笑)
「何年も動かしてないのですが・・・。」
不動車再生をご依頼のZZR1100のオーナーさんは
発売当時よりお持ちで、愛着があるので直したいとご来店くださいました。
ガレージ内保管ということで、20年選手とは思えない程きれいな外観ですが
エンジン内部は・・・油膜落ちがひどく、シリンダー内にも固着痕が見られました。
インテークバルブにもオイル下がり兆候があり、動かすにはかなりのコストが・・・。
という訳で今回はエンジン載せ換えで行くことにしました。
「エンジンからカチカチ音がします。」
音の原因には様々なものがありますが、
一番代表的なカチカチする音はバルブクリアランス過大によるものです。
ロッカーアーム式の場合アジャストスクリューが緩んで抜けてしまうことも・・・。
今回の場合はカムシャフトの虫食いによる摩耗でした。
エンジン内部の部品は本来油膜で保護されている状態ですが、
長い期間動かしていないと、空気に触れている部分が腐食してきます。
ロッカーアームのスリッパー面と常に接触する部分ですので
動かすと油膜が保持されずに摩耗が促進されてしまいます。
お預かりしたKDX125SRのエアクリーナーを点検すると
スポンジ部分が風化してごっそり落ちていました。
乗りっぱなしの原付スクーターなんかではよくあることで
スポンジのカスが詰まってエンジンが止まったり、最悪は焼きついたりします。
今回の入庫時には自走してこられたので今のところエンジン本体は大丈夫そうですが
ひととおり診ていきます。
KDX125も、もう20年選手になるんですね~
新車時から交換していないとさすがにダメになります。