「分解整備」のブログ記事

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「不動車を購入したのですが見てほしい」とのご依頼。
この間まで動いていたとのことですが・・・圧縮ありませんね・・・
はい、ピストン棚落ちで焼き付きです。
ピストンヘッドはまるで新品のようにキレイですので
組付けてすぐに壊れてますね・・・
よく見ればモトクロッサーのシリンダーを使って分離給油とか
かなり無茶な仕様になってましたので
なるべくしてなったということです。
う~ん、個人売買とはいえ・・・どうなんでしょう?

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古い水冷エンジン車両のオーナーさんにお知らせです。
水回りのメンテは定期的にやりましょう、
思わぬことになってるかもしれませんよ・・・

画像は後出の車両のサーモハウジングです。
冷却水路を塞ぐように黒い塊が・・・
恐らく新車から一度もクーラントを変えたことがないと
思われますが(すごい色のクーラントが出てきた)
劣化によりセンサーが崩壊しかかってました。
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「ガキって音がしてエンジンが止まりました。」
とのことで入庫したセローです。
走行距離もかなりいってましたので大事になるかも・・・
と思いましたがスタータークラッチの破損でした。
よくある三つ玉のワンウェイクラッチです。
フライホイールとの接続ボルトの折損が原因ですね。
重量車では定番の修理ですが(笑)
セローのような軽量車でも同じ容量のクラッチってのが
どうなの?

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旧車の修理で厄介なのが部品の供給状態。
メーカー補修部品は基本的に生産終了後、
数年間で供給が終わり、在庫分や部品統合で
対応することになります。
例外はありますがこうしないと新車が売れないんでしょうね。
もちろん、たくさんお金をかければなんとかなりますが
そういう方達ばかりではありません、(むしろ少ないかな?)
中古品から始まり、リプレース品や他の車種からの流用等
みなさん苦労されてます。
なので純正部品が出るうちに使っといたほうがいいです。


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RGV250Γが入庫、
片側のみ煙が多くカブリ気味とのこと。
購入店にて不調の為クランクを交換しているそうですが・・・
なんでしょうね?
エンジン降ろしてクランクケース分割してるはずですよね~
リードバルブ確認したはずですよね~
換えないんですね~
これ以上は書けませ~ん。


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ドゥカティSS900ieのタイミングベルト交換です。
2輪車ではカムチェーンが一般的ですが
ドカは4輪のエンジンのようにゴム製のベルトを使ってます。
昔のベベルギア駆動からゴムのベルトに何故変えたのかは分かりませんが
バイク屋さんには馴染みが薄いです。
その昔はゴムだから伸びてタイミングがずれてしまわないか心配と言ってましたが
30年前ならいざ知らず現代のゴム製品は優秀ですから(笑)
ハーレーなんかドライブベルトですしね。



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キックシャフトです、折れてます。
モンキー系の横型エンジンをいじっていくとよくあるパターンで
高圧縮キックの重さにシャフトが耐えられなくて折れます。
とはいっても、もともと実用車の市販エンジンですから
それに見合った強度は充分あるんですが
オフセットしたキックペダルを付けていると
力のかかり方が悪いので折れるみたいですね。

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先日、エンジンを換装してしばらくは調子良かったSRX250、
このところ調子をくずし始めてしまったので入庫して点検。
どうやら圧縮圧力が規定値に足りません、
分解したところバルブの当たりが悪いのと
シリンダー/ピストンの磨耗が原因と判りました。
しかしながら絶版車の厳しさでオーバーサイズピストンは
既に販売終了、他車ピストンを流用するのもサイズが限られてしまい、
新たにスリーブを作成するにしても予算オーバーに・・・。
なんとか最善を考えてオーナーとご相談。
幸い、降ろしたエンジンもまだありましたので
中古部品のイイ所取り?で行くことに。
とはいってもどちらのエンジンも似たか寄ったか、
微妙な差で判断させてもらいます。


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気に入った車両を長く乗り続けるには
それなりに手をかけてあげないとコンディションを維持できません。
バイクなんて消耗品のかたまりですし、
動かしてないとダメになっていく部品も多々あり、
ずっと乗ってれば磨耗してく訳で・・・
エンジンなんかはほとんどの方がトラブルが無い限り
分解することはないでしょうけど、
調子のいいエンジンでも稼働時間や使用状況によって
思った以上に磨耗が進んでる場合もあります。
それらを規定値内に戻してあげる作業がオーバーホールなのですが
旧くなってくると、メーカーさんが部品の供給をやめてしまうので
大変になってくるんです。
今回も純正部品は終了していましたので
困ったときのT.K.R.Jさんのピストンを使いました、
信頼の日本製です。






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バイアルスにボアアップKITの組み込みご依頼です。
流用部品の為、スリーブがクランクケースに干渉するので
切削加工から始めます。
オイルラインのギリギリまで削るので気を使います、
もともとこんな広いボアを想定してませんから無理は承知ですが、
それ以前にこの流用部品自体に問題が有ろうとは
思いもしませんでした・・・。


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