リペイントで入庫中のBuell M2サイクロン。
画像は強制ラムエアシステムでおなじみの
ジェットボックスの中身です。
構造は単純ですが開発に苦労したであろう箇所も・・・
「効果あるの?」
とか言われますが、
「付けて乗ったもん勝ち!」
だと思います。
ただでさえ楽しいBuellがもっと楽しくなります!
HSCさんの宣伝ではありませんよ(笑)
「エンジンからカチカチ音がします。」
音の原因には様々なものがありますが、
一番代表的なカチカチする音はバルブクリアランス過大によるものです。
ロッカーアーム式の場合アジャストスクリューが緩んで抜けてしまうことも・・・。
今回の場合はカムシャフトの虫食いによる摩耗でした。
エンジン内部の部品は本来油膜で保護されている状態ですが、
長い期間動かしていないと、空気に触れている部分が腐食してきます。
ロッカーアームのスリッパー面と常に接触する部分ですので
動かすと油膜が保持されずに摩耗が促進されてしまいます。
「ガソリン臭いんだけど・・・」
C50のオーナーさんのお話では最近燃費も悪くなったそうで、
見てみるとキャブレター周りとその下のエンジン周辺は
ガソリンが漏れた跡で汚れまくりです。
かなり以前から漏れていたようです、大事にならなくてよかったですね。
原因を探るとスグに判明、フューエルホースの劣化によるひびでした。
「エンジンのオーバーホールをお願いできますか?」
お伺いするとレース用のミッションカートに使っているYZ250Fのエンジンで、
カート屋さんだと4サイクルはできないといわれたそうなのでお受けしました。
モトクロッサーが4スト化しているのですからそのエンジンを使っていた
ミッションカートも4スト化の波がきているのは必然です。
ヤマハからはWR250Fのエンジンがカート用に発売されているようですが、
より速く走るには当然YZのエンジンを使うようです。
今回のご依頼はクランク周りを含めたオーバーホールのついでに
もう少し速くしたいというご希望なので、いろいろメニューを考えます。
「ステアリングステムのベアリングが固着してます。」
パンクで入庫したシグナス125を動かすときに違和感、
ハンドルを左にきると固まって戻りません。
フロントホイルを浮かせた状態で確認すると、
本来ならばステアリングの重さで左右に切れ込むはずがビクともしません。
これでは真っ直ぐ走ることもままならず、ハンドルもブレるはずなので
オーナーさんに伺うと、中古で買ったときからそうだったとのこと。
こんなものだと思ってたそうですが、そんなはずはありません。
正常な状態を他の車両で実演、ご納得いただけました。
原付、大型車問わず、ステムのベアリングが傷んでいる車両って多いです、
一度、点検をお勧めします。
「左側にアクセルつけられますか?」
というご相談の電話からはじまったPCXのカスタムです。
右手が不自由なので、全ての操作を左手で行わなくてはなりません。
スロットルの移設は比較的容易ですが、一番ネックになるのはブレーキです。
PCXはコンビブレーキになっているので、
リアブレーキをかけると連動してフロントも効きますが
あくまで補助的なもので、絶対的な制動力は足りません。
いろいろな方法がありますが、今回はサムブレーキ方式でいきます。
サムブレーキと聞いて真っ先に思い出すのが
Mドゥーハンなのは自分だけでしょうか?
「油温計つけてください」
新車で納めたばかりのPCXの入庫。
センサーの配線をひきまわすのに外装を外すのですが、
最近のスクーターはハメコミが多いうえに、
中国生産になってからクリアランスがキツい気がします。
くれぐれも爪を折らないように慎重になります(笑)
「ハンドル周りがガタガタいいます。」
見てみるとハンドルカバーの取付部が割れてます、
前側にも2箇所、取付部があるのですがそれも折れてました。
つまり、カバーが宙ぶらりんになって覆っているだけの状態です、
これじゃガタガタいうわけです。
転んだわけでもないので、樹脂パーツの劣化でしょうか?
5~6年でねぇ・・・
確かに材質は昔のほうが良かった気がします、
やっぱり中国か・・・。
「外装交換してくれますか?」
お持込の外装パーツ一式とともにMF08フォルツァの入庫です。
ほぼ全部のパーツを換えるのでフレーム丸見え状態になります(笑)
当店ではお持込パーツの取り付けにも対応いたしておりますので
まずはご相談ください。
「バッテリーがすぐにあがってしまう。」
御紹介でフォルツァの修理が入庫です。
バッテリーはご自分で新品に交換されたらしいですが
1週間程度でセルモーターが回らなくなる位に・・・
近場のチョイ乗りではなく、遠方より通勤で乗られてるので
しっかり充電されるはずなのですが?
まずはバッテリーを満充電にして、レギュレート電圧を測定。
ん~?電圧は上がるけど規定値より低い・・・てことは
ジェネレーターからの出力電圧を測定、すると出てる線と出てない線が・・・
ステーターコイルの導通チェックで断線が発覚。
外してみると線が焼けて炭化してました。