「点検整備」のブログ記事

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「他店で断られたのでお願いできませんか?」
という依頼の多い当店は、必然的に少し旧い車両の入庫がほとんどです。
「また変なの入ってる(笑)~」と嬉しそうに言う人や
「実物初めて見ました!」と食い入るように観察する人たちが遊びに来ます。
皆さん挙って「変な店」って言うけれど、
ウチ、普通のバイク屋なんだけどなあ・・・。

今回は巷で流行(?)の80年代シリーズです。





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バイクに錆はつきものですが
機能に支障を与えそうな場所は困りものです、
バッテリーのターミナル端子などは最たるところでしょう。
通常バッテリーのターミナル端子は青白い粉状の腐食が多いですが、
たまにしっかりとした赤錆が出てるときも有ります。
鉛が主成分なのに鉄のように赤錆が出てくるのは何故?って思いますが
コストダウンの影響とか事情があるんでしょうね・・・
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先日、エンジンを換装してしばらくは調子良かったSRX250、
このところ調子をくずし始めてしまったので入庫して点検。
どうやら圧縮圧力が規定値に足りません、
分解したところバルブの当たりが悪いのと
シリンダー/ピストンの磨耗が原因と判りました。
しかしながら絶版車の厳しさでオーバーサイズピストンは
既に販売終了、他車ピストンを流用するのもサイズが限られてしまい、
新たにスリーブを作成するにしても予算オーバーに・・・。
なんとか最善を考えてオーナーとご相談。
幸い、降ろしたエンジンもまだありましたので
中古部品のイイ所取り?で行くことに。
とはいってもどちらのエンジンも似たか寄ったか、
微妙な差で判断させてもらいます。



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車検で入庫予定のお客様が店に向かう途中でエンジン不動に。
電圧低下でセルも回らず、ドナドナされてまいりました。

バッテリーは1年ちょっと前に交換したばかりですので
充電系に問題ありとレギュレーターを覗き込むとカプラーがブラブラしてます、
ジェネレータ出力線が焼け焦げてました。
当然、充電されないわけですが焼けた原因が気になります。
オーナーにお話を伺うと、リコールでレギュレータは交換しているとのことで
本体の損傷は有りませんでした。
(実際、ハーネスを修理してつなげて正常に機能してます。)
とすればジェネレータ出力線がショートして発熱したと考えますが、
何で?



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「どうも燃費が悪いので・・・」
ということでキャブレターの分解整備で入庫のTRX850。
他店にてO/Hしたのですが、以前よりは良くなったものの
いまひとつご満足しきれないご様子です。
外してみると確かに手が入ってますし、部品も多数交換済みです。
それでも交換されてない部分もありましたので
他車種流用にて対応していきます。
パーツリストには載っていない部品もありますからね。


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気に入った車両を長く乗り続けるには
それなりに手をかけてあげないとコンディションを維持できません。
バイクなんて消耗品のかたまりですし、
動かしてないとダメになっていく部品も多々あり、
ずっと乗ってれば磨耗してく訳で・・・
エンジンなんかはほとんどの方がトラブルが無い限り
分解することはないでしょうけど、
調子のいいエンジンでも稼働時間や使用状況によって
思った以上に磨耗が進んでる場合もあります。
それらを規定値内に戻してあげる作業がオーバーホールなのですが
旧くなってくると、メーカーさんが部品の供給をやめてしまうので
大変になってくるんです。
今回も純正部品は終了していましたので
困ったときのT.K.R.Jさんのピストンを使いました、
信頼の日本製です。






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バイアルスにボアアップKITの組み込みご依頼です。
流用部品の為、スリーブがクランクケースに干渉するので
切削加工から始めます。
オイルラインのギリギリまで削るので気を使います、
もともとこんな広いボアを想定してませんから無理は承知ですが、
それ以前にこの流用部品自体に問題が有ろうとは
思いもしませんでした・・・。


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「転倒後、走行中にエンジンが止まってしまう症状が出るように・・・」
しばらく時間をおくと再始動できるらしいので
燃料がうまく落ちていないみたいです。
キャブレターのフロート室からは茶色い液体が・・・
ガソリンと錆のブレンドですね、
はい、タンクからキャブレターまで全てのガソリン通路を洗浄です。


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「知り合いから不動車を譲ってもらったので直して。」
長いお付き合いのお客様よりのご依頼です。
子供さんの通学車にするそうで・・・(そんなに大きくなってたんだ)
定番メニューでエンジン始動、しかしながらいまひとつ調子が・・・
診ていくとインマニから2次空気を吸っている模様。
外してみるとクラックが・・・
これまでに分解された形跡は無いのですが、振動でなるようじゃ
困りますけどね~スズキさん。
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「エンジンがうまく吹け上がらない。」
中古購入後、全体整備をご依頼のオーナーさんのお悩みです。
アイドリングはしっかりするのですが、スロットルピストンが
要求についてこない感じでした。
早速分解で、原因判明。
ダイヤフラムが切れてます。
これじゃ負圧がかからずピストンが開かないはずです。
おまけにピストン側面も汚れてしまいスムーズに動かない状態でした。

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