クラッチに違和感を感じ、オーナー様の了承を得て
分解点検してみますと・・・
車検でお預かりのファイナルカタナです。
新車かと思うくらいピカピカです。
キャブレター分解清掃で入庫してきたのは
かつて一世風靡したレーサーレプリカの先駆車、
スズキのRG250ガンマ、しかも初期型。
発売された当初はそりゃ大騒ぎでした(笑)
こんなの市販していいのってくらいびっくりしたもんです、
これ以降はどんどん過激になっていきました。
2スト250はRZ、TZR、NSR、KR。4スト400はCBR、VFR、FZR、GSX-R、ZXR、
はては750クラスまでGSX-R、RC30、OW01なんて・・・
すごい時代でしたね(笑)
「エンジンがかからない!」
以前に不動再生作業をした車両ですが、ほとんど動かしていないのに
エンジンがかからないとのこと。
バッテリーも新品に交換したし、キャブレターも分解清掃して特に不具合は無かったはず・・・
お預かりして確認すると、セルモーターが空回り・・・
あ~やっぱり出たか、
カワサキ ザッパー系エンジンのウイークポイントであるスタータークラッチの滑りです。
どうやら使用過多よりも動かしていない方がダメになるみたいです。
早速取り外してみると・・・
ボルト緩んでるね・・・
どうやら前にも交換された形跡がありますが・・・。
「仕事が忙しくて全然乗ってなかったんです。」
以前にキャブレターの整備をさせていただいたCB550です、
車検も切れるのでお預かりして確認です。
古いガソリン臭がしてるので覚悟はしてましたが
これはまたひどいですな・・・
ジェット類は全部詰まって、フロートも固着してます。
無理に外すのは部品を痛めるので、
溶剤を使って少しづつ分解していきます。
最近は原付スクーターもフューエルインジェクションです。
エンジンがかからないときの診かたもキャブの場合と少しかわります。
(基本は同じですが・・・)
メインスイッチが入ってもポンプの作動音がしないので
まずは各部品に電気がきてるかどうかを確認、
ポンプ本体に問題あり、
フューエルポンプはユニット化されているので全交換。
購入から日が浅いので
クレーム修理で対応できました。
不動車再生です。
こちらの車両はガレージ内保管でしたので
キャブレター内部も画像のくらいで済んでます。
摩耗具合もひどくないですし、ピストンのダイヤフラムの
硬化や損傷具合も大丈夫なので、
比較的軽傷(?)な例です。