走行中、突然走らなくなってしまったフュージョン。
ドライブベルト切れです。
カバーを開けると繊維状になったベルトの残骸が出て来ました。
以前にベルトを交換して6000KM程しか走っていません、
通常の磨耗とは考えられませんので原因を探ります。
転倒により再始動が不可能になったVTR250。
セルスターターでクランキングしないのでバッテリーをチェックするも問題なし。
プラグを外して点検するとオイルでべっとりです。
倒れた時にブローバイホースからオイルがエアクリーナーボックスに入ったのでしょう、
タンクを外してボックス内をみるとオイルの跡がしっかりと残ってます。
インテークパイプを覗くと、なんとオイルが溜まってます!
聞けば倒れた後も、結構長い時間エンジンが動いたままでいたそうです。
ということは・・・
吹き戻ったオイルがエアクリーナーボックスに溜まり、
それが車体を起こして直立になったところでキャブからシリンダー内へと流入、
セルスターターでクランキングさせたところ燃焼室内のオイルでとまった。
ウォーターハンマーならぬオイルハンマー?
「スピードが出なくなったので点検してください。」
と持ち込まれたスクーピーは、押して動かすとブレーキが引きずってる模様。
リアホイールは異常発熱で色が変色していました。
ワイヤーは正常に動いているみたいなのでブレーキアームを触ると、
動きません、固着しています。
とてもキレイにされているFZ1、
フロントフォークとステムベアリングのO/Hとエンジンオイルの交換です。
キレイにしてある車両は整備する側も作業していて気分いいです、
メカニックも人間ですからね(笑)。
この車両はダンパーの伸び側と圧側を左右で別々に受け持っています。
左が圧側、右が伸び側なので片方だけでは機能しません、
分解時も左右を取り違えないように区別します。
オーナーさんはツーリングがメインの使い方ですが
走行距離のわりにはダンパーの状態も良く、分解清掃で大丈夫でした。
タイヤ交換はしても意外に忘れられがちなのがこれです。
ゴム製なので当然劣化していきます。
空気圧をチェックしようとバルブを触ったらシューと空気の漏れる音が・・・、
スローパンクの原因にもなりますのでタイヤ交換時に換えといたほうがいいですよ。
BMWのオイル交換です。
空冷フラットツインなのでオイルを気にされる方も多いです。
むかしから鉱物油系の固めのものを使うのが定番ではあります。
まちがいはないので安心ですが、
今回は使用状況とフィーリングの変化を狙ってみます。
信号待ちでエンストしたらそのまま始動できなくなったSRの入庫です。
「キックがスカスカになりました。」
とのことですのでまず圧縮圧力を確認します。
測定値は6kg/cm!
通常、レシプロエンジンが始動するのには最低でも7キロは必要といわれていますので
これではかからないはずです。
原因を調べる為にエンジンを降ろします。
SRはシリンダーヘッド回りを外すのに降ろさないとできないのです。
バルブ回りは大丈夫そう・・・ということは、
CR250R(2ストです。)のリアショックをオーバーホールです。
オイルはやっぱり泡だらけです。
色もスゴイですよ、あと臭いも・・・。
かなり程度のいいVTZ250です。
「転んでハンドルが曲がったので直して下さい。」
というご依頼で来店されたのですが、取り回しの際にフロント回りがふらふらするので
前を浮かせてホイルをチェックします。
・・・かなり大きく振れていました。
ということは・・・。
すでに限界を通り越してます。
世間ではエコロジーブームで節約志向ですが、
タイヤにまでもってこられると大変危ないです。
昔のCMで「タイヤは命をのせている。」ってありましたけど
今一度考えましょう、安心安全のための消費は善だと思います。