転倒により再始動が不可能になったVTR250。
セルスターターでクランキングしないのでバッテリーをチェックするも問題なし。
プラグを外して点検するとオイルでべっとりです。
倒れた時にブローバイホースからオイルがエアクリーナーボックスに入ったのでしょう、
タンクを外してボックス内をみるとオイルの跡がしっかりと残ってます。
インテークパイプを覗くと、なんとオイルが溜まってます!
聞けば倒れた後も、結構長い時間エンジンが動いたままでいたそうです。
ということは・・・
吹き戻ったオイルがエアクリーナーボックスに溜まり、
それが車体を起こして直立になったところでキャブからシリンダー内へと流入、
セルスターターでクランキングさせたところ燃焼室内のオイルでとまった。
ウォーターハンマーならぬオイルハンマー?
インテークポート内にしっかりと溜まったオイルです。
水没した車両で見る光景ですが、あっちは水、これはオイルなので
オイル没とでもいいましょうか(笑)。
当然キャブレターは分解清掃、ポート内と燃焼室内はクランキングさせながら脱脂します。
作業は水没と同じですが、オイルなのでそう簡単にとれなさそうです。
当然ながらマフラーにも入ってました。
脱脂しきれない部分もあるので少々白煙が出るかもしれません。
いきなり完成してますが結構手間と時間がかかりました。
幸いクランクやピストンにダメージは無さそうです。
最初にエンジンをかけたときは2ストのように白煙を吹きましたが、
もう通常のとおりですのでご心配なく。