さてこの画像、なにかおかしいと思いますか?
この状態で店に置いておいても意外に皆さん解らないみたいで、
すぐに気づいたのは一人だけでした。
そう、コンロッドが自立するはずがないんです。
レシプロエンジンの要、クランクとコンロッドはフリーに動きませんと
往復運動が回転運動に変換されません。
と、いうわけでコンロッドベアリングがダメになってしまったエンジンですが
そもそも最初から素性が怪しかったりします。
御自分でピストンリングの交換をされたお客様が、
回転が上がらなくなってしまったので診てくださいと持ち込まれたDR250R。
エンジンはかかるのですが吹け上がりません。
燃料が濃いのは確かですが、もうひとつ何かおかしい感じがします。
疑う訳ではないですが確認のためバルブタイミングを点検すると、
・・・やっぱりずれていました。
3気筒なのでサイレンサーの出口も3個あります(笑)。
ツインと4発のあいだのエンジンフィールで
はまる人が結構います。