御自分でピストンリングの交換をされたお客様が、
回転が上がらなくなってしまったので診てくださいと持ち込まれたDR250R。
エンジンはかかるのですが吹け上がりません。
燃料が濃いのは確かですが、もうひとつ何かおかしい感じがします。
疑う訳ではないですが確認のためバルブタイミングを点検すると、
・・・やっぱりずれていました。
バルタイを取り直し、カムチェーンテンショナーを確認してクランキングします。
バルタイがずれてるとバルブがピストンと当たって曲がってしまうことがあります。
市販ノーマル車両なのでピストンヘッドとのクリアランスが大きいので大丈夫だと思いますが
念のため圧縮圧力を測り、リークテストをします。
どうやら大丈夫のようです。
続いてキャブレターを確認すると
ニードルの組み付けがおかしく、加速ポンプのスプリングが入っていません。
メインジェットも大きいので濃い理由が判りました。
デフォルトで組み直しますが、社外マフラーが付いているので
エアクリーナーの吸入口のダクトを細工します。
少しは高回転域で効くでしょう。
ようやく調子を取り戻しました。
外装もキレイにしたばかりなのでピカピカです。
こちらのトライアンフは週末のレースに向けてタイヤを新調しましょう。
ダンロップのUnbeaten-02を使います。
天気が良くなるといいですね。