「年式は旧いけれど走行距離が少ない極上車!」
確かにそのとおりかも知れませんが、
そのまま問題なく走ることができるかどうかは別です。
製造されてから何年も経っているのに走行距離が少ないということは、
言い換えれば動いていない期間が長いということです。
エンジンの中も外気に触れることで錆や腐食の影響がでます。
長期不動のエンジンを起こす場合、大抵シリンダーの錆と
ピストンリングの痕があるので、そのままエンジンを始動させると
オイル上がりするようになります。
本当は一度分解してから動かしたいのですが、
なかなかやれないんですよね~ご予算的に。
走行距離が1000Kmちょっとの極上400カタナ。
ちょっと調子が・・・
ということで圧縮圧力測定の結果、エンジン開けて確認することに。
やはり長期不動の定番、シリンダーには固着痕が・・・
燃焼室も湿ったカーボンが、オイル燃えてますな。
バルブの磨耗はほとんど無かったので
走行距離に偽りなし。
ロッカーアームのスリッパー面は油膜切れで
ちょっと荒れてますがカムは大丈夫でした。
ピストンヘッドも真っ黒です、オイル上がり下がり両方ですな。
シリンダーをボーリングして使う、新しいピストンのピン高さを確認中。
トップが盛り上がりすぎなので削りましょう。
バルブはシートカットとすり合わせで再使用。
16本あるので一仕事。
ピストントップは、ほぼフラットにして
圧縮比を同等に設定。
ウォーターポンプとホースの交換で
水周りもリフレッシュ。
さて調子はいかがでしょう。
こちらはキャブレターの分解清掃で入庫。
年季が入った色になってます(笑)
同調調整中。
うち、カタナ専門店じゃありませんけど(笑)