2016年8月31日 水曜日

夏の終わりに思うこと。

blog160831-1.jpgかれこれ30年は前になりますが
世の中は空前のバイクブームでして
メーカーからは新型の発売ラッシュ、
道にもライダーがあふれておりました
80年代バイクブームってやつです
その頃にひっかかかる感じで
この業界に足を踏み入れてしまったわけですが・・・


最近は第三次バイクブームなんだそうですが
当時に比べると「ほんと?」って思います
まあ現状うちは修理メインなので
新車販売状況なんかは知り合いのお店の
話をきくだけなのですが
やっぱり昔に比べるとねって訳です
それよりも気になるのは
ユーザー層の高年齢化です
つまるところ80年代の頃に乗っていた人たちが
リターンライダーとして戻ってきただけなので
この先は減少するばかりかと危惧するのです
もっと若い人たちに乗ってほしいのですが
どうもバイクに興味を示さないみたいですね
自分なんかは仮面ライダーのバイクに
憧れて育ったのでバイク雑誌を読み漁って
いたクチなのですが(笑)
ウチの子供もまったく興味ないようでゲームに夢中です(悲)

車両にしてもその当時の車両がもてはやされ
信じられないような高値で売買されています
確かに現在のバイクには無い魅力をもっていますが
古い機械だということをもう少し理解してほしいです
旧車ブームとか雑誌等のメディアで盛んに取り上げられ
人気になるのはわかりますが
キチンと整備されている車両は見たことありません
そんな状態でも同クラスの新車以上の価格で販売されてたりします
金額が高いから大丈夫だろうということはありません
よくお話しするたとえなのですが
お宅に30年前の家電や機械ってありますか?と
大抵はありませんし、あったとしたらとても大事に
扱われているはずです
古いものと付き合うにはそれなりの対応の仕方がありますよ
ということなのです
お店で高いお金出して買ったのに調子が悪い、あの店はダメだ
っていう話はよく耳にします
でもホントにそうなの?って場合も多いんです
旧車に関していえばお店側の説明不足もありますし
オーナーさんの扱い方の問題もあります
最新の電子制御バイクじゃありませんから
エンジン始動時から走り終えて置いておくところまで
それなりに扱ってあげるだけで全然違うんです
当然、車種や状態によってやり方も違ってくるので
一概には言えませんが
エンジンの暖気の仕方ひとつでも調子は変わります
これに関してはいろんな人がいろいろ言ってますが
ウチでは走行暖気を推奨しています
よくサイドスタンドをかけたままエンジンをかけて
アイドリングでず~っとかけて暖気してるライダーさんがいますが
個人的には絶対やってほしくないことです
エンジンが冷えているということは
当然オイルも下側に溜まっているので
オイルポンプで上部まで汲み上げるわけです
自分のバイクのオイルポンプの吸い口がどこにあるか
ご存知の方がはたしてどれくらいいるのでしょうか?
車種によってはサイドスタンドをかけた状態では
オイルポンプがエアを噛んでしまい、汲み上げられずに潤滑不足になります
そんなことを繰り返しているといわゆる焼きつき状態になるのです
油温、水温についてもアイドリングで置いておくよりも
走り出してしまったほうがすぐに暖まりますし安定も早いです
キャブ車でしたら燃料経路が斜めになることを想像してください
負圧によって吸い出されるガソリンが多くなり燃調が濃くなります
まだ燃焼温度の上がらない状態で濃い混合気で回し続けると
プラグがカブってくるのです
本来プラグには自己清浄機能があるのですが
その温度は500℃ですのでアイドリングで置いていてもダメです
では走行暖気ってどうやるのかといいますと
普通に走り出してください
エンジン始動していきなり全開でなければ特に問題は起きません
人間だって朝起きていきなり全速で走れっていわれても無理でしょ
それと同じようにだんだん上げていけばいいんです
暖気ってエンジンだけじゃなくて、サスペンションやタイヤ、ブレーキ
そしてもちろん乗っているライダー自身の体慣らしも含めてですから
そんなこと言っても暖まらないとエンジンの回転が安定しない
って場合はチョークひいたまま走り出して構いません
暖まったら戻すのを忘れずに(笑)
まあカブってくるのですぐにわかりますけど・・・

と、だらだらと書いてみましたが何が言いたかったのかというと
機械ってのは手をかけてあげないとキチンと動いてくれないよ
ってことでして・・・
まあ、夏も終わるんでおっさんの戯言と思ってくださいませ(笑)















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