2011年10月 8日 土曜日

曲がった?歪んだ?

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「転んでから変なんです。」
と乗ってこられたビーノは、先日マフラー交換をして調子よくなった車両です。
前から見るとタイヤが真っ直ぐになっていません。
フォークが曲がったか、ホイルが歪んだのか確認していきます。
フェンダーやフォークカバー等に大きな外傷は見当たらないし、
ホイルの振れもひどくありません。
ステムシャフトの曲がりを疑い、バラしていきます。


 

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バラすとすぐに原因が判りました。
フロントサスペンションのボトムリンクのピボットシャフトが固着して、
片側だけ動かなくなっていました。
完全なグリス切れ状態です。
オーナーに話を聞くと、
段差を乗り越えた直後に転んでしまったそうです。
たぶん、段差に乗ったときにサスがフルストロークして
片側だけ固着して戻らなくなってしまい、ホイルがずれた状態で乗り越えたので
フロントタイヤの荷重が抜けて転んでしまったのでしょう。
ボトムリンク形式の古いバイクは気をつけたほうがいいかもしれませんね、
ホイルを外す機会があったらボトムリンクのグリスアップをしておきましょう。

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清掃、グリスアップして組みなおすと正常になりました。

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ホイルベアリングもダメでしたので一緒に交換しておきます。

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これでちゃんと乗れるようになりました。
修理代も安く済んで良かったですね。

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こちらはフェンダー交換で入庫したVOXです。
フロントフォークの巾の広いこと(笑)、ビーノと比べると倍以上あります。
ズーマーなんかもそうですが、フロントタイヤの太いスクーターは、
結構簡単にステムシャフトが曲がりますし、ホイルも歪みます。
これだけ巾の広いものを細いシャフトで受けるのですから大変です。

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先日の台風の時に、風でボディカバーごとあおられて倒れてしまったそうです。
ボディカバーも風の強いときには注意が必要ですね。

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